2007年4月25日水曜日

チェコ少女合唱団≪イトロ≫イトロ・ツアー・フォー・ピース2007


日 時  2007年5月19日(土)16:30開演(16:00開場)
場 所  埼玉会館大ホール

チケット S席 3,500円 A席 3,000円(全席指定)
取り扱い イトロさいたま公演事務局
     (TEL 048-680-1891)やどかり情報館内
主 催  社団法人やどかりの里,やどかりの里後援会,イトロ.ツアー・フォー・ピース2007実行委員会
後 援  埼玉県,埼玉県教育委員会,埼玉県社会福祉講義会,さいたま市,さいたま市社会福祉協議会,チェコ大使館,日本チェコ友好協会,埼玉新聞社,FM NACK5,テレ玉,NHKさいたま放送局


このたび,チェコ少女合唱団≪イトロ≫をお招きし「イトロ・ツアー・フォー・ピース2007 『響き合って生きる』さいたま公演」を開催するはこびとなりました.
 本公演ではボヘミアが生んだ大作曲家,ドヴォルザークやスメタナの名曲に加え,広島の被爆体験をもとに作られた2つの合唱曲「虹よ永遠に」と「生ましめんかな」が演奏されます.
「虹よ永遠に」は,被爆者である真実井房子氏の体験をもとに,同じく被爆詩人橋爪文氏が作詞,中村雪武氏がメゾソプラノと少女合唱の編成で作曲した作品です.被爆直後の広島の荒野をさまよい歩く教師と生徒たちが,その命を次第に失ってゆく悲劇を描いています.すでにこの作品は2004年の同ツアーチェコ公演にてヨーロッパ初演,また日本国内各地で演奏され,大きな反響を得ました.

 また,被爆後の壊れたビルの地下室で,産婆が自身の命と引きかえに,新しい命をとりあげる姿に平和への希求を描いた故・栗原貞子氏の代表作「生ましめんかな」は,この度特別にご遺族の許可を得て,中村雪武氏により合唱曲として作曲されることとなりました.

 私たちが,初めてイトロの合唱を聴いたとき,その洗練された楽曲と繊細な歌声に,理屈抜きに合唱の素晴らしさを感じました.そして,被爆直後の極限状態で,さまよい歩く人々の悲痛な叫びを,日本語で歌い上げる姿に衝撃を受けました.
 戦争によって唯一の被爆国となったこの日本に住む私たち以上に,平和への希求を強く感じることができました.そして,チェコという国に関心を持ち,チェコが,度重なる侵略の中でも,平和的に社会を変えていく歴史を持つ国であることも知りました.
日本では,障害のある人の暮らしに大きく関わる障害者自立支援法が昨年4月に施行されました.この法律は,これまでの障害福祉の考え方を根底から覆すものであります.例えば,食事や排泄,移動など「人間として生きるために必要な支え」を受けることが「受益」とされ,かかる費用の一部を自己負担させる仕組みとなりました.また,通所施設や福祉作業所などの働き場においても,働きに行くのに,「利用料」を払い,行けば行くほど料金を多く払う仕組みとなりました.
 障害をもった人やその家族の,精神的な不安と金銭的な負担の度合いが一層高まっています.障害のある人の自立を支援するどころか,将来を悲観した親子の心中事件さえ起きています.また,福祉予算が抑制されて,施設で働く職員の労働環境の悪化も深刻化し,福祉の先行きの見えなさを抱えています.
こうした弱者を排除する社会への不安は,いまや,日本全体に広がってきているのではないでしょうか.格差や競争,勝ち組や負け組,自己責任やいじめといった言葉があたりまえのように飛び交い,将来への不安や焦り,あきらめ等を感じさせる社会になりつつあります.
 イトロは,「音楽を通じて人々に愛と平和のメッセージを届ける」という強い信念のもとに音楽活動を行ってきました.
 いのちを重んじ,平和な社会であることの尊さに響き合える,その豊かな輪を,このさいたまからも広げていきたいと願い,このコンサートを企画しました.
 青葉も輝く頃,ぜひ,多くの方々にご来場いただきますよう,こころよりお待ちしております.

興味がある方はぜひ、下記連絡先ないし、ブログ管理人菊本までご連絡下さい。

社団法人やどかりの里,やどかりの里後援会,  
   イトロ・ツアー・フォー・ピース2007実行委員会
honbu@yadokarinosato.org
tel 048-686-0494

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