2011年8月3日水曜日

久しぶりの被災地での活動情報です!

【気仙沼地区】
現在、相談支援専門員の派遣を休止しています。理由は、復興に向けての相談支援事業所の場所の確保ができないことです。現在の児相内の仮事務所は非常に狭く、本格的な相談支援事業ができないと、現地の所長さんが判断しています。予定では8月中に新支援センターを確保し、9月中旬から再派遣の予定です。
今後、気仙沼地区の相談支援は復興に向けて、質の高い相談支援体制を再構築するため、9月以降の特アド的派遣に期待が寄せられています。今後、その想いに寄り添った協働体制が組めればと考えています。

【石巻地区】
現在、石巻地区は復旧から復興へと、フェーズが移行しています。具体的には、約1300件の障害のある方に対する個別訪問を完了し、本来の相談支援事業の活動に戻りつつあるということです。中でも、その個別訪問により、相談支援専門員が新たな対象者になりそうだと考えた方々は、約300件あります。ようするに、支援の必要性を尋ねると必要ないとの返答はあるものの、相談支援専門員の気づきや感では、支援が必要ではないかと疑がわれるグレーな方々が、300件あるということです。
この方々に対し今週後半より、再度の訪問にお伺いする予定です。いわゆる掘り起しの活動ですが、果たして掘り起こしては見たものの、つなぐ先がないなど、新たな課題につながる可能性も大きいと考えています。ですので、自立支援協議会の再興も含め、相談支援の本来業務に移行していきますが、石巻地区の大きな課題は、リーダーシップを取れる事業所ないし、相談員が不在なことです。石巻地区には相談支援事業所が3箇所あるのですが、有機的な連携と長期的な視点に立った活動が求められています。
今後は8月いっぱいで、1週間単位での派遣活動は終了をいたしますが、9月からは3事業所の合同会議に、特別アドバイザー的な役割で週一回、派遣相談員が関わっていくことになります。私の個人的な感想としては、このままの体制だと震災による相談者の増大に対応できないまま、つぶれる相談支援専門員がでるのではないかと危惧しています。自治体側は予算を確保し、人材確保に前向きだと思いますが、いかんせん人材が少ないことが、復興に向けての大きな課題となっています。サッカー選手のように、全国からのレンタル移籍をお願いしたい気分です。
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