2007年3月21日水曜日

挑戦



小学校5年生の息子がいる。今は珍しくもないサッカー少年。
息子のサッカーは3年程前の少年団の週に1回の練習から始まった。
今は週に5日のサッカー三昧である。
ただのサッカー好きの少年だった息子は
昨年の11月のトレセンの選考会から、サッカーに取り付かれてしまった。
トレセンとは「トレーニングセンター制度」と言って
個人の技術を高めるための制度。
強いチームを作るのが目的ではなく
あくまでも個人個人のサッカー技術を高めて行くための制度。
各地域のチームから5年生を対象として地区トレセンのメンバーを選ぶ。
そこからまた、埼玉県の場合は4つの地区に分けてトレセンがある。
その上は、県トレセン、関東トレセン、そしてインターナショナルへと続く・・・。
「トレセンに行きたい!」そう思ったその日から、息子の頭の中はサッカーだけになった。
父親に「授業中にできるトレーニングってある?」と真剣に聞いていた。
家の中でもリフティングボールを転がしている。
トレセンって夢がある。
あの中田英寿や柳沢、稲本、小野を育てた。
息子が夢を見るのもいたしかたない・・・。
気がつくと息子の頬は痩せこけ、目の下にはクマが・・・。
夜の練習に行く車の中ではウトウトと寝てしまう始末。
グランドに着けば、気温は3度・・・。
2時間、夢中でボールを蹴る。
家では「足癖の悪い」息子が
グランドでは「玉回しがうまい」息子になる。
なんでそんなに夢中になれるのか。
子供だから、ゲームもやりたいし、疲れたら眠りたいだろうに。
何かに挑戦しているとしか思えない姿が、とても異様に思えるときもある。
「自分で決めたから」か。
自分でやりたいと決めたからなのかもしれないと思った。
そうだよね・・・自分で決めない人生なんて
頑張ったり、我慢したり、そして思うようにならなかった時に納得なんてできないよ。
人間は小さな頃から、そうやって環境の支えの中、自己決定しているんだよなぁ。
自分の人生に責任を持つために・・・
そんなことを感じながら、私は寒さと体力への挑戦が続いている。
by A

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